慢性頭痛の代表と言えば「片頭痛」ですが、もっと患者数が多い頭痛があるのをご存知でしょうか?
「緊張型頭痛」と言い、頭が締めつけられるような痛みが特徴です。
「緊張型頭痛」の推定患者数は2200万人とも言われており、成人者の20%以上の方がこの頭痛に苦しんでいることになります。性別・年齢・痛む場所もまちまちで、何日にもわたって痛みが起こる人もいるほど。
「片頭痛」のような強い痛みではないけれど、頻繁に頭痛に悩んでいる方は、この病気の可能性があるかもしれません。早速、見ていきましょう。
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「慢性頭痛の原因と予防法!あなたの頭痛はどのタイプ?」
もくじ
「緊張型頭痛」を知ろう
どういう症状があるの?
- 1か月の内、頻繁に頭痛が起こる
- 頭が締めつけられるような痛みがある
- 痛む場所は決まっていない
- だらだらと我慢できる程度の痛みが続く
- 肩や首のこり、めまいも感じることがある
- 軽く身体を動かすと、痛みが和らぐことがある
個人差はありますが、このような症状を訴える方が多いようです。
どこが痛むの?
こちらも個人差が大きいのですが、頭全体が痛む方と、後頭部の痛みを訴える方が多くみられます。
特に、肩・首のコリがある方は、後頭部の痛みが強い傾向が。
どんな痛み方をするの?
頭が重く感じ、ズキンズキンという痛みではなく、頭全体が締めつけられるような痛みがあります。
重度の方は毎日、軽度の方でも1か月に数回は痛みに悩まされています。
痛みの原因は何?
- たまった疲れ
- 精神的ストレス
- 長時間同じ姿勢での作業
- パソコン・スマホでの目の酷使
- 運動不足
などが、頭痛を引き起こす原因として挙げられます。
長時間同じ姿勢でいたり、目を酷使したり、心身のストレスを感じたりすると、身体の筋肉が緊張状態になります。
すると血行が悪くなり、首・肩を中心にコリが発生し、頭痛が起こると考えられています。
痛みが起こりやすい人っているの?
男女で比較すると、やや女性が多いようです。
年代別にみても、20代~80代まで幅広い年齢層の方がいます。
最も「緊張型頭痛」を起こしやすいタイプは、首が細くて長い方です。
首が細くて長いとスタイルが良く見られて、羨ましいですよね。
でも、細い首の方は、重い頭を支えきれずに、頭痛の原因である肩・首のコリを引き起こしてしまうのです。
頭痛の治し方を教えて
首と肩を温めよう
- 蒸しタオル・カイロなどで首と肩を温める
- 首・肩を冷やさないようにストールを巻く
- 冷房のきいた場所では、首・肩の露出は避ける
などが有効です。
姿勢は正しく!
デスクワークなどで、集中すると前のめりになっていることはありませんか?
長時間、身体を20度以上傾けて作業すると、筋肉が緊張し血行が悪くなることがわかっています。正しい姿勢を保つように、努力しましょう。
ストレッチが効果大!
コリを作らないように、毎日空いた時間を使ってストレッチをしてみましょう。
首回しや肩回し、肩の上げ下げなどの簡単なものでOK!
筋肉がほぐれていくのを実感しながらやってみましょう(コレが重要)。
指圧に挑戦
コリや血流改善に効くツボをご紹介します。
- 天柱:首と頭の境目にある、頸椎の左右のくぼみ。
- 百会:頭頂部の少しくぼんだ場所。
- 風池:耳の後ろにある出っ張った骨の真ん中。
- 肩井:首の付け根にある骨と、肩先の骨との真ん中。
これらの場所をゆっくりと息を吐きながら押します。
気持ちいいと思えるくらいの力加減で行い、痛みを感じたらやめましょう。
お風呂でのんびりリラックス
ぬるめのお風呂にゆっくりと入って、心も体もリラックス。首や肩を上から下へ向かって撫で下ろすようにマッサージするのも効果的。
まとめ
「緊張型頭痛」は、痛みがあっても日常生活を続けられるため、あまり重く考えない方が良い病気です。
でも、頭痛が起こることによってあなたの身体はストレスを感じ、そのストレスが新たな緊張を招いて血流を悪くし、それがまた頭痛の原因となっていることを忘れないでください。
無理に頑張ろうとせず、いつもと違う痛みを感じたり、長時間強い痛みが取れないような場合は、すぐに診察してもらいましょう。