程度の差はあるものの、女性なら必ずやってくる「更年期」。
「更年期」が原因で起こる様々な不調をまとめて「更年期障害」と呼びます。個人差がとても大きいのですが、一般的には45~55歳の間に2~3年間「更年期障害」が続くと言われています。
ところで、“ある物質”を体内に持っていると「更年期障害」がう~んと軽く済むのをご存知ですか?
この物質を持っている人は、持っていない人に比べ、重い「更年期障害」の発症が100分の7しかないという研究結果が発表されました。
“エクオール”というこの物質、スーパーイソフラボンとも呼ばれており、今、大注目されているんです。
今回は、「更年期障害」の救世主、“エクオール”についてです。
もくじ
エクオールって何?
“エクオール”とは、大豆から発見された新しい成分で、その働きからスーパーイソフラボンとも呼ばれています。
様々な研究から「更年期障害」だけでなく、女性のあらゆる悩みに対応できる成分であることがわかり、各メディアから大きな注目を集めています。
イソフラボンと何が違うの?
大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が、大腸内で腸内細菌の助けを借りて“エクオール”に生まれ変わります。
つまり、大豆イソフラボンの進化形が“エクオール”というわけです。
働きに違いはあるの?
「更年期障害」には女性ホルモン(エストロゲン)が大きく影響していることは良く知られていますね。
イソフラボンはエストロゲンと似た働きをするということで、注目が集まりました。
“エクオール”はエストロゲンと分子の構造がそっくりなため、エストロゲンと同じ働きをするのです。
微妙な違いと思われるかもしれませんが、ヒトの体内において「似ている」と「同じ」にはとても大きな差が生まれます。
エストロゲンってどんな働きをしているの?
エストロゲンは女性ホルモンの一つですから、月経や妊娠・出産に大きくかかわることはご存知ですよね?
それ以外にも、以下のような女性らしさを保つためのたくさんの働きがあります。
- 肌の潤いを保つ
- 女性らしいボディラインを作る
- つやのある髪を作る
- 血管の老化を防ぐ
- 丈夫な骨を作る手助けをする
- コレステロールを正常に保つ
この中で注目すべきは、「コレステロールを正常に保つ」という項目。
更年期になってコレステロール値が一気に高くなった、という女性が多いのは、エストロゲンの減少が原因だということが良く分かりますね。
エストロゲンはそんなに少なくなるの?
エストロゲン(女性ホルモン)は、年齢とともに大きく変化します。
その分泌量は、幼少期から老年期に向かって、緩やかな山をえがきます。
いちばんのピークは、20~30代。女性が妊娠・出産に一番適していると言われている時期です。
ところが閉経を過ぎた60代では、ピーク時の1/3にまで減ってしまうことがわかっています。
女性らしさを保つためのエストロゲン、何とかして補いたいですよね。
でも、薬には頼りたくない。そこで注目を集めているのが“エクオール”なんです。
ところが・・・
大豆イソフラボン+腸内細菌=“エクオール”
なのですが、日本人女性の2人に1人は自分で“エクオール”を作ることができないと言われています。
なぜかというと、大豆イソフラボンを“エクオール”に変える腸内細菌を持っていないからなんです。
自分が、この腸内細菌を持っているのか気になりますよね?
簡単に検査をすることができる検査キットもあるので、試してみるのもいいですね。
お手軽に補いたい方には、サプリメントがおすすめ。
大豆由来成分ですので、アレルギーの方以外は食事と同じように気軽に摂取することができます。
まとめ
女性なら避けては通れない「更年期」。
めまいやのぼせ、倦怠感などの身体的なの症状に加えて、記憶力低下・不眠、不安感など精神的な症状も現れます。
「更年期」によって引き起こされる症状は100種類以上とも言われ、まとめて「更年期障害」と呼ばれています。
そのツラい「更年期障害」を軽く乗り切れる救世主として、注目されているのが“エクオール”。大豆由来成分でスーパーイソフラボンとも呼ばれ、女性ホルモンと同じ働きをすると言われています。
「更年期障害」を軽くするだけでなく、お肌の潤いやつややかな髪など、女性らしさを保つために必須の女性ホルモン。しかし、年齢とともに減ってしまいます。
“エクオール”は大豆イソフラボンを腸内細菌が分解することで作り出されますが、日本人女性は2人に1人しかその腸内細菌を持っていません。
食品由来成分ですので、「更年期障害」がツラい方、また女性らしさを保ちたい方はサプリメントを利用して、元気な毎日を過ごしたいですね。